「3人のレンガ職人」に学ぶ、運用現場の価値観づくり
【実施の背景】
業務の属人化や単調なルーティンにより、「何のためにこの仕事をしているのか」が見えにくくなる運用現場。 各メンバーが日々の作業に追われる中、仕事の意義や目的意識を失っていくと、チーム全体の士気やサービス品質にも影響が出てしまいます。

課題
- 運用業務が目的ではなく“作業”になってしまっている
- 担当者によってモチベーションや関与度にばらつきがあり、チーム力が分散
- チームとしての“目標共有”がなされておらず、改善提案が出にくい空気があった
解決策
「なぜやるのか」を共有する時間の設計
- 業務の背景や、その先にいるユーザー・経営・社会とのつながりを共有する
- “目的の再確認ミーティング”を導入。作業の目的や期待される成果をチームで言語化し、「自分ごと化」できる土壌をつくった
スキルだけでなく「関わり方」も評価する運営体制へ
- 単に作業スピードやミスの少なさではなく、チーム内でのフォロー、提案、後輩指導といった“関係性”の価値も見える化。自然と協力的なチーム文化が育ち始めた。
成果の“見える化”と小さな成功体験の共有
- 運用現場での改善提案や対応数、トラブル予防の事例を「定例報告」や「KPT(ふりかえり)」に盛り込み、メンバー一人ひとりが貢献を実感できる設計に
【特別な取り組み】
- 3人のレンガ職人の寓話をベースにしたチームワーク研修を実施し、“自分の仕事が何に繋がっているか”を対話形式 で深掘り
- 月1回の「自分たちが目指す理想像」共有タイムを設け、継続的な価値観のすり合わせを実施
- 他社支援先の成功事例を紹介し、「うちもできる」空気づくりを意識した展開を推進
業務は「やらされるもの」ではなく、“誰かの何かを良くするために自ら関わること”である――そんな価値観の共有から、チームの本当の強さは育ちます。情シスBチームは、現場の改善=人の意識改革と捉え、働く人のマインドと組織の成果を同時に高める支援を提供しています。